感覚をつかむ、みがく Selpit(セルピット)

自分が感じたこと・色んなことを研究するブログ

【没入感?】イマーシブ ミュージアム 大阪 レポ

今週イマーシブミュージアム大阪に行ってきました。

イマーシブとは、没入感とか、その状態にひたれるという意味で、モネやルノワールなどの印象派の画家の画を360度のスクリーンに「没入感」をテーマに映し出すという試みです。

 

良かったところ

  • 名画の中に奥行きを見れたのは面白かった
  • モネの絵を大スクリーンで見れて、改めて「良さ」を感じた

特に美しいなと思ったのが、モネの「日傘をさす女」です。

印象派とは”光を描くことを探求したアート”とのことで、モネは光の表現が特に美しいと思います。

若い頃はモネの良さが分からなかったけど、年を取ると彼が表現しようとしていたものが感じられるようになったのか、絵の中に惹きこまれるような感覚があります。

この「日傘をさす女」を見ていると、絵の中の空気感や質量・気温・午後のまったりとした気怠さなどをリアルに感じることができます。

こういう風に絵の中にリアルを感じるのは、人工物と自然の両方を満喫したからかもしれません。コロナ自粛中の頃は、人の集まるところに行けなかったので、近所の公園や川辺、自然の多いところに散歩に出かけて、風の心地よさや日暮れの美しさを身近に感じていました。それまで都会のビルの中で完結する生活を送っていたために、すっかり忘れていた感覚です。

その自然の中で感じた感覚をモネの絵を見た時に、「これ知ってる」と感じるんです。

永遠ではない刹那的な美しい時間を絵の中に感じるようになったから、モネの絵を「なんか好きだ」と思うようになったのかもしれません。


残念だったところ

  • 視聴の快適性とボリュームに対して、値段が高いと感じた(一般2,500円)

スクリーンの部屋はクッションでゆったり見れるのが売りですが、来場者に対してクッションの数が足りず、地べたに体育座りで見るのがシンドかったです。
座席の無いフリースタイル視聴なので、SNS用の撮影がそこら中で始まって集中できなかったのも残念でした。(みんなモデルさんのようにポーズを決めだすので気になってしまうw)

またスクリーン展示の他にも色々見れると思ったのに、オマケみたいなサイネージ展示が2点のみであったのも期待外れでした。

過去、同じ場所でアートアクアリウム展があり、こちらの方が生き物を扱う難しさに加えて、展示の数や規模、演出のレベルの全てが優れていました。それと同じような値段だったので、やや期待外れ感はあります(^^;)

まだ新しい試みなので、今後に期待します!