進撃はグロ描写が多いのでずっと避けてたんですが、突然「見なくちゃ!」という気がして、アニメでfinal seasonと最終巻まで一気見しました。
この物語の本質的なメッセージ
- 我々の住んでる世界(国)はそんなに安全じゃない
- 現実を見ることは重くて残酷だから誰も見たがらない
- 現実から目を背ける態度は残酷な死を招く
- 思想が人を洗脳し対立させて狂わせる
- 残酷な世界で理想を持ち叶え続けていくことの尊さと困難
- 作品で憎悪を表現し続けることは精神的拷問
- アニメや漫画もいいけど現実をみろ
本質的なメッセージをいかに痛みを伴って伝えるかに全力を注ぎこんでいるアニメ・漫画だったと感じます。ものすごい憎悪と怒りの塊で肉を削がれるような感覚でした。
戦争・人種差別・派閥・支配・隷属
マーレ編からは事実として繰り返してきた歴史そのものだと感じました。この物語の根幹に流れる絶望と狂気はフィクションとは思えないんですよね。
final seasonからに入ってからの展開は地獄そのもので、かつての仲間も主義主張が違えば殺し合い、裏切りあい、それがベストな選択だったのか苦悩する。
史実を参考にして作っているからか、漫画なんだけど鬼気迫るリアリティーがあって恐ろしさを感じました。
諫山創は天才か
ネットでは作者の諌山さんのことを天才と表現されていますが、この人の事を簡単に天才って言ったらダメな感じがします。
天才だからできたんじゃなくて、地獄みたいな感情にどれだけ長い間浸り続けることができたかだと思います。才能というよりド根性ですよね…。
どれだけ天才でも強すぎる感情を使いすぎると普通の人なら折れるし最悪死にます。
同じテーマのベルセルクも怒りや憎しみ・憎悪が根底に流れていますが、長年にわたって憎悪を表現しきることは出来ません。三浦建太郎氏がまともに続きを掛けなかったのもこれが原因だと思います。
常人は憎しみや怒りなどの強すぎる感情に浸り続けることなんて出来ません。
読んでる側がこんなに辛いんだから、書いてる側はもっと辛くて精神的拷問にずっと耐えていたようなもんじゃないでしょうか。
よく正気を保ったまま描き切ったな…と思います。
この人は天才ではなく神憑り的な根性を持つ戦士ですよ。
結末について
エレンが選んだ結末がベストだとは思えないけど愛する人を守るにはアレしか無かったと思うし、エレンが自由を取り戻すことを目的とする漫画だったから仕方ないのかなと思いました。(ハンジが主人公なら全く違うラストも描けたと思うけど)
でも、現実を生きる私たちは「全員が救われる世界」へ理想を持つという馬鹿みたいに単純で実行困難なことに向き合っていかないといけない。
それはとても困難な事で諌山さん自身が受け入れられず乗り越えきれなかった課題であったから、ハンジはあそこで退場したんだと思います。
もしハンジを生かして誰もが幸せになるルートを描けたら作者は神に昇華して死んでたと思いますw
アニメや漫画もいいけど現実をみろよ
最終的に言いたかったのはこれかな~と思います。
エヴァンゲリオンで庵野さんが言いたかったことを全てすくい取って表現したのが進撃の巨人でした。
現実はとても残酷で重くて辛くて見たくもない。政治なんてもってのほか、ただでさえ難しいのに事実は隠蔽されていて誰にも分からないようになっている。
でも、真実を何も知らずに巻き込まれて死んでいくより、事実を知ったうえで考えて決断したなら悔いはないんじゃないのか?
エレンの行動理念も、104期生が安全な中央憲兵でなく調査兵団に行った理由も全てこれですよね。
事実から目をそらし耳を塞いでいるといずれ外国に蹂躙されて惨めに死ぬ、いっそ事実を知って戦って死ね。
この話で終始伝えたいメッセージはこれですよね。
噛みついてくるよね…。
憎悪を向けられているのは、情けない中高年だけじゃなく他責の思考を持つ老若男女全員ですからね。
本当のラストは現実を生きる我々に続いていく
現実は自分達さえ良ければ後はどうなってもいいという利己的な人たちが世界を統べていて、その他の市民は悪い事はすべて人のせいにする他責思考の人間ばかり。
このままでは救いようがない。(人類は何度も大災害や水洗いでリセットされてきた歴史がある)
それでも現実を生きる自分はエレンのような破壊的破滅騒動ではなく、ハンジのような大人の思考で向き合わないといけない。
今この重すぎる作品を見せられた理由は「諦めるな、理想を持て」ってことだと思うんです。
人類の意識はどうしようもなく低いけれど、それでも個人個人が理想をもって進んでいけるか。自分のことだけじゃなく、本当の世界平和を願って理想をもって行動できるか。
エゴを握りしめていると突破できない膜がある。
とても難しいけど、それが出来たら人間の輪廻から上がれるんじゃないかと思いました。
現実に目覚めた人は選挙に行きましょう
進撃の巨人が好きなのに「政治に興味が無いとか選挙に行かない」という有権者は、この作品から何も学んでないし受け取ってませんね。
「現実を見ろよ」っていうのは、「世の中に興味を持てよ、理想をもって実行役を応援しよう、でも不正は見張れよ」という意味です。
まじめに選挙に行っても、組織票や謎の手書きシステムによる改ざんで選挙は不正にコントロールされるかもしれない。
それでも「行く」だけで不正する側にプレッシャーになるんですよ。「あれ?そんな結果になる?」って疑問を持たれることが怖いんだから。
立候補している人たちの言動をTwitterで見てましょう。
ほとんどヤバイ奴で金ばら撒きの傀儡ばかりです。
その中でも明るい理想を掲げている人はどれだけいるでしょうか。それを実行していけるようなスキルや実績がありそうかどうか、無いなら応援してやりたい人かどうか、それぐらいは自分で調べていかないとね。
このままいくと税率50%なんかあっという間に突破して、給料20万のと人の手取りは10万になります。その金は国を良くするためじゃなく海外の債券や補償に注ぎ込まれます。
日本人は戦後からずっと奴隷だったけど、生産性の落ちた奴隷はいよいよ首を締めあげて屠殺の段階に入ってきてる(台湾有事・緊急事態条項)まだ間に合うかもしれないからとりあえず選挙にはいきましょう。無記名でもOK!「見てるぞ」っていうプレッシャーが必要なんですよ。
▼とりあえず、大阪府知事選について色々調べてみたよ。
▼自民党がやろうとしていることはこちら
これは自民党だけの問題ではなく、日本には総理大臣の上がいるってことが本質的な恐ろしさですけどね…。