熱中症で強烈に酔っ払ったような状態に
公園の噴水でまったりお酒を飲んでくつろいでいたある日、そろそろ帰ろうと立ち上がって歩いた瞬間、視界が急に狭くなり目の前が真っ暗になったり、明るくなったりを繰り返して前が見えなくなった。(缶チューハイ半分も飲んでいない)
意識が遠のいていく感じがあり、まともに立っていられなくなる。
しゃがみ込むと意識が保たれるが、立ち上がろうとしても脳の全ての機能が強制終了してしまうようで、上手く歩けない。
目の前は真っ暗か真っ白。ホワイトアウトした画面に謎の模様も見える。何度電源を入れ直しても立ち上がらないPCのようだった。
意識はあるが体が全く動かない。
このまま死ぬかもしれないと思った。
でもわここで死ぬのは嫌過ぎる!私の中にも生への強烈な執着があった。
歩けない、見えない、動けない、苦しい。
倒れ込んでしまいたいのに、彼が必死に「タクシー呼んだから、座ったらあかん!」といって支えて歩かせる。
気を抜いたら死ぬかも…とぼんやりと考えつつ、こんな状態で家まで帰れるとは思えなかった。
暗闇が永遠に続く気がした。
タクシーまでの数メートルすらまともに歩けず、植木の隅に嘔吐してしまった。(申し訳ない)
吐いた後はスッキリしてなんとか歩ける様になって、家に着いたとたんに元気になった。
なんだったんだ。
体がこんな状態でも意識は明確にあったので、意識は脳だけにあるのではないと分かった。
そもそも肉体とは別なのかもとすら思った。(血液とか?)
寿命がくるまで死なないし、死ねない
私は過去にも死にかける事件があって、父と母3人で出掛けていた時に車がスリップして崖から落ちそうになった。
車がクルクル回って世界がぐちゃぐちゃ。
あー死ぬって普通に思った。
意識は冷静なんだけど、臍のあたり?丹田?がひやひやして怖がっているのが分かった。
怖いって感覚は自分のもので様で自分発じゃない。意識とはやっぱり別物。
車はガードレールにガンガンぶつかって何とか落ちずにすんだ。まさに危機一髪でした。
他にも色々あった気がするけど、忘れちゃったし、結局助かってる。
寿命がこないと人って死なないし、助かるもんだなと思った。
麻酔も仮死状態に入る?
過去に手術で全身麻酔を受けた事があるけど、あれも不思議な体験だった。
麻酔を打たれて、医師に「ゆっくり眠くなるからねー」みたいなこと言われて「ふーん、そうかぁ」と思った瞬間意識がなくなって、起きたらベッドの上で手術は終わってた。
午前中の手術だったけど急に夕方になってて、素直に引いた。
寝てる時もけっこう夢を覚えてるたちなので完全に意識を失ってたと自覚したのは初めてだった。
私は死んだ後も魂となって意識はあり続けると思ってる派だけど、あの時のことを思い出すとそうでもないのかもなーと思ったりもする。
麻酔の時ぐらい意識がなくなるのが死なら、本当に何にもなくて無って感じ。怖くもなんともない。
死ぬかもと思ったタイミングで死について考えてみる日でした。
おわり