こんにちは!セルピットのナノムーンです^_^
本日は「宝石の国」漫画全巻のレビューです。
元々アニメのファンで、YouTubeで全話配信してたので久々に見たら、続きが気になってまんまと全巻買ってしまいました笑
アニメでは主人公フォスが急激に変化していく途中経過まででしたが、ネットで見た情報によると、そこからかなりの鬱展開になるとのことでかなり覚悟して読みました(`・ω・´)
ここからはネタバレありの感想
中盤から「うわ〜」って展開になるけど、鬱漫画というほどではないと思います。
「宝石の国」の最後(13巻で完結)は、頑張ったフォスを「慰めるように、抱きしめるように」終わらせたな~という感じでした。
個人的にトラウマになった鬱漫画は「おやすみプンプン」と「最終兵器彼女」なんですが、ここまで救いようのない絶望ではないなかったです。
この2作品は本当に凄い作品ですが、精神的負担が大きすぎるので二度と読めません(^_^;)
※ここから超鬱なネタバレ注意
「宝石の国」の何が鬱と評されるのか
宝石の国の鬱展開は、主人公だけどんどん孤独なっていく、ってところなんですよね。
男性より女性の方が読むタイミングによって「グサっとくる」んじゃないかと思います。
個人的に「うわ〜」ときた部分
- 闇堕ち初期「分かってないのに分かってる感だしてる」フォス
貝殻の脚に合金の腕という特別な力を得て、「自分はみんなと違う…」という勘違いをしてしまうところ。
ここからフォスの「自分だけ」が始まっているんですよね。

20代後半ぐらいで、みんなより面倒で難しい仕事を残業・徹夜して頑張っている女子はこんな顔をしていると思います。
自分はしてましたw
- 闇落ち中期「こなれてきた自分イケてる」勘違いフォス

しんどい仕事(現実)はあるが、同じように苦しんで我慢している仲間(友達)を見て
苦しみを受け入れて、「そんな自分をオトナだと勘違いしている」時期のフォス。そしてみんなには言えないことを仲間に手伝わせるなどして、ますますみんなから浮いていく。
30代前半で仕事頑張ってる女子は、フォスみたいな闇落ちを経験していると思うんだけどさ、
尊敬する先輩が「女はリップだけは塗らなきゃ」みたいなこと言ってたから疲れててすっぴんだけど赤リップだけは塗るようにしてる
昔、こういうこと言ってる人がいたんだけど、「すっぴんで赤リップとか変だろ」って気づかないぐらい、「ヘビーな人生を生き抜くイイ女 byシャネル」な自分に酔ってるんだよね。
因みに、「みんなには言えないことを仲間に手伝わせる」っていうのは、「誰もやりたくないようなストイックさを仲間に求める」ってことです。
それで後輩やチームメンバーが自分の思い通りに動いてくれないとキレて飲み会やSNSでぶちまける。
この辺が一番痛いと思いきや、最高潮の痛みはこっからなんですよ~。
- 闇落ち後期「現実に打ちのめされる」フォス
「カンゴーム」とかいう、うだつの上がらない者同士だった友人がさっさと幸せを見つけてしまう辺りで「アイツ、変わり過ぎだよね!オカシイよね!」って思ってるのは自分だけで、周りはそこまで反応してないし、一人で焦りが加速する辺りとか凄かったね。
30代以降でカンゴームのくだり経験している女子は多いと思いますw
その昔、金も色気も無いメンツの一人が、広告代理店のエリートサラリーマンと結婚したとき、急にみんなVERY読みだしてセレブ妻に憧れだした時は、世界が狂ったと思いましたねw

聞いたこともない菓子のブランドや海外のセレクトショップの話ばかりしだした友人達は月に行って月に馴染み切った宝石達そのまんまです。「お前ら、そういうミーハーなのバカにしてた側だろ!裏切者!」って一人で焦ってた自分は、まるでフォスみたいだったかも。
30代の独身女子で「ウチらってほんと恋愛ダメだよね~幸せになりたーい」なんてつるんでる仲間は、寂しさを埋め合うために都合のいい関係であって友達ではないのですよ。

本当は「みんなそこに居たくない」っていう大前提を忘れてはいけない。
時が過ぎれば必要なくなる。そういうもんです。

カンゴームちゃん、「ダメ女の会」ご卒業おめでとうございます。
フォスに感情移入し過ぎていると、ここで大いに傷ついてしまうのでご注意ください。
漫画だからね!
・闇落ち完成期「目的と手段が入れ替わっていることに気づかない」フォス
フォスはもともとの目的(みんなで安心して平和に暮らしたい)を忘れて、手段(月人と先生の因縁を終わらせる)に固執していき、大事な物(みんな)を壊してしまう。
結果、みんなはあの世で幸せになって自分だけが割を食う羽目になり、さらに自分はみんなを救う特別な存在となり、自分以外は全員救われるという結末。(12巻掲載)

中々エグいけど、月人・金剛先生・宝石のみんなは、幸せになったし、フォスの「みんな救いたい、みんなの役に立ちたい、特別だと認めさせたい」って、願いも全て
結果として全員の願いが叶っているんですよね。
いや~、えぐいね。
スラダンの感想でも書いたけど、願いって予想外の形で叶うことがあるんだよね~。
そして13巻は、フォスを慰める為に1冊まるまる使っています。
ここまで読んで心が砕けた人の為にも「13巻」という癒し巻は存在しているんでしょう。
まとめ
全巻読んでみての感想ですが、
宝石に性別はない設定だけど、はっきり言って、この話は「30代独身女の苦しみ」を描いていると思いました。
(※個人の感想です)
この心理的世界観は男性作家には無いし、女性の作者にしか絶対描けなかった話だとも思います。
そして、女の物語のその先には「比較から脱するための人生観」がありますよね。
それを対比として見せているのがこの二人ですね。

これも超良かったwww
最初から誰とも比較してないボルツと、勝手に劣等感感じて尊厳破壊されるダイヤちゃん。才能で勝負する世界では頻繁に起こってそうですね。
フォスも誰かの為じゃなく、自分の幸せを理解していれば神になんかならなくて良かったし、「役立たずのまま」みんなに愛されて幸せに終わることもできたかもしれない。
最初超ファンタジーなのに、急に現実ぶち込んでくるじゃん。
これ市川先生の周りで起こってることなんでしょうかね^^;。(自分か他人かは知らんけど)やっぱこの漫画、女性にとっては超鬱漫画かも。
面白過ぎるけど、女の呪いですね。
女の呪いってなんやねん!って人はここから読んでみて。
「女の呪い」からちょっとずつ目覚めていきましょう。
女の友情で心砕けた人におすすめの記事
人は変わるもんだと受け入れる話