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アニメ1期の最後に時期の匂わせがあり公開が待たれる「レゼ編」ですが、実は映画「レオン」から影響を受けているのでは?と思われる箇所が存在しています。
アニメ2期の公開は早くても2024年以降と予想されており、それまでの間に「レオン」を見たことが無い人は是非チェックしてみてください。
またレオンが好きな方も「レゼ編」との類似点を一緒にチェックしましょう~!
映画「レオン」とは
日本では1995年公開されたリュック・ベッソン監督の作品。 ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋と家族を殺された少女との愛の絆を描く物語。
登場人物
- 主人公:レオン(ジャン・レノ)マチルダと同じアパートに住む殺し屋
- マチルダ(ナタリーポートマン)家族を殺された12歳の少女
- スタン( ゲイリー・オールドマン)麻薬取締局の刑事でありながら、麻薬密売組織を裏で牛耳る男
- トニー( ダニー・アイエロ)レオンの雇い主
ストーリー
主人公のマチルダは問題を抱えた家庭で育つ不良少女。
麻薬の密売人である父の横領が原因で、元締めのスタンによって一家は惨殺されてしまう。
マチルダは買い物に出ていたことで難を逃れ、家族の死を間近で見ながらも他人のフリをしたまま同階のレオンに「扉を開けて欲しい」と助けを求める。レオンは悩んだ末にマチルダを迎え入れ保護する。
レオンは身寄りもなく、読み書きすらまともに出来ないため、雇い主のトニーの言われるがままに殺しの仕事をするしかない愚直な男であった。
マチルダは復讐の為に殺しを教えて欲しいと頼み込み、レオンはしぶしぶ彼女の面倒をみることと引き換えに読み書きを教えてもらうことになる。
職業柄、他人と関わろうとしなかったレオンであったが、天真爛漫で愛らしいマチルダと暮らす中で二人の間には愛情と絆が結ばれていった。
その後、家族の仇が麻薬取締局の刑事であるスタンだと突き止めたマチルダは単身かたき討ちに乗り込むが捕まってしまう。
それを知ったレオンは命がけで彼女を救いに行くが…。
感想
「レオン」は90年代にカルト的な人気を誇り、ヒロインのマチルダのファッションは時を越えてリバイバルされるほどです。ストーリーも配役も演出も全てが最高であり、言葉にすると陳腐になってしまうほどカッコいい映画です。
チェンソーマン「レゼ編」との類似点
【ここからラストまで一気にネタバレ】アニメ派は注意!
- マチルダとレゼのチョーカー
- 爆弾の安全ピン
- 淡い恋心と師弟関係
- 約束の場所に辿り着けなかった無念と悲しみ
マチルダとレゼのチョーカー
レゼと言えば首元のチョーカーが象徴的ですが、彼女のファッションもマチルダからインスパイアされたものだと思います。
マチルダのチョーカーは太陽のモチーフですが、レゼは自信を爆破させて悪魔化するので安全ピンのデザインになっています。
チョーカーの類似ぐらいなら単なる偶然かもしれませんが、「レオン」での爆弾の安全ピンは、ラストシーンにおいて重要なモチーフとなっています。
爆弾の安全ピン(※レオンのネタバレも含みます)
爆弾の安全ピンは、レオンが宿敵スタンを討ち取る際に渡した象徴的なアイテムです。
レオンはマチルダを先に逃がし、自分も脱出する寸前で待ち伏せしていたスタンに背中を撃たれます。
トドメを刺すために近づいてきたスタンに瀕死のレオンは「マチルダからの預かり物だ」といって爆弾の安全ピンらしきリングを手渡します。
スタンは驚いてレオンの防弾チョッキをめくると体に無数の爆弾が巻き付けられており、二人はそのまま爆死します。
レオンは自分は無事に生きて帰れないことを予想して、事前に爆弾を仕込んでおいたのでしょう…(TT)このレオンの爆弾を捲きつけられた姿は、ボム化レゼのモチーフになっていると思います。
レオンもレゼも、自分の身より目的を達成することでしか存在意義を見出せない孤独な存在でしたが、最後は二人とも愛する人の為に命を落としました…。
淡い恋心と師弟関係
レオンは殺しのプロですが読み書きが出来ないため普通の仕事に就けない世間知らずです。彼は自らを「子供だ」といいます。
それに反してマチルダは「もう子供じゃない、あとは大人になるだけ」といい、レオンから殺しの技術を習う代わりに読み書きを教えます。マチルダは自分を子供だと分かっているからこそレオンに認めて欲しくて一生懸命オトナぶっていました。
一方レゼは、世間知らずで学の無いデンジを学校に連れて行って、授業ごっこをしてあげたり、泳ぎ方を教えてあげます。
最後に分かる事ですが、レゼはスパイとして特殊訓練を受けているため本当は学校に通ったことはありません。デンジを落とすために普通の女の子のフリをしていたのです。
強いけど、読み書きもできないバカで孤独な男を救ってくれるのは、賢くてオトナ(ぶってる)女の子だけなのかもしれませんね。
ここはオマージュでなく、恋愛物におけるありきたりな設定かもですが(^^;)
約束の「あの店」に辿り着けなかった無念と、残された者の虚しさ
レゼの正体は爆弾の悪魔「ボム」であり、ロシアに飼われているスパイでした。
彼女はチェンソーマンを狙ってデンジに近づき、彼と激しい死闘を繰り広げるもデンジに敗北し、最終的にデンジに命を助けられます。
デンジは「レゼを好きになってしまったから、一緒に逃げよう」と提案します。(デンジもまたマキマに飼われいる為)
レゼは「逃げ切れない」とその誘いを断りますが、デンジはそれでも諦めずに「あの店で待っている」と伝えます。 レゼはそのまま国に帰還しようとしますが、デンジとの日々を思い出し、デンジへの気持ち(恋ですが本人はまだ認めてない)を確かめたくなって「あの店」に向かいます。
もう少しで「あの店」に着く寸前、レゼは待ち伏せしていたマキマに襲撃され命を落とします。
もう少しでデンジの元に辿り着くはずだったレゼのその視点、その瞬間、その場面が マチルダの元へ帰還するために脱出するレオンの視点と完全にリンクします。
レオンもまた前途の通り、脱出する寸前で待ち伏せしていたスタンに撃たれていますが、マチルダを逃がす際に「必ず戻るからトニーの店で落ち合おう」と約束していました。
これはレオンの視点。負傷しフラフラになりながら、暗く長い廊下からなんとか脱出しようとする。
音もなく忍び寄り、狙いすますスタン。
背中を撃たれて倒れこむレオンの視点は大きく揺れて崩れ落ちる。
レオンを見たことがある人ならここで「レゼ編」がレオンのオマージュであったと感じる人は多いと思います。
愛する人の元へ辿り着けなかった無念と、置いて行かれた側の虚無… 。
愛する人を思い、死んでいった孤独な二人の最後は号泣必至です。
残された側の二人のラストも植物がリンクしていますね。
デンジはレゼへの贈り物、マチルダはレオンの形見として植物を抱きしめています。
自分の元へ戻って来てくれることを信じながらも、もう会えないことは薄々分かっている2人の表情は対照的。それぞれ埋められない穴を抱えたまま、生きていかねばならないのはリンクしてますねえ…(TーT)
チェンソーマン作者の藤本タツキさんが映画好きあることは有名ですよね。
私がチェンソーマンを始めてみたのはアニメでなく漫画でしたが、それでも「この人、相当映画好きなんだろうな」というのは感じました。
漫画の見せ方というか、話の流れや空気感が映画のソレなんですよね。
チェンソーマン「レゼ編」は5巻~6巻に掲載!
レオンの主題歌「Shape Of My Heart」も必聴です!
この歌は人生をポーカーに例えているんですが、歌詞を意訳するとこんな感じ▼
カードの意味は分かっているよ。
でもルールを知っていても人生はクレバーでポーカーフェイスでなければ勝てないんだ…。(俺は器用に表情を使い分けたり出来ない…)
心の形っていうのは、ハートのように単純な形なのか?俺のはそうじゃない。
(人の心を数字のように簡略化させて、分かったようなふりをしているのは賢いことなのか?俺はそうは思わない、そんな奴らが勝ち続けることなんて出来っこないんだ…)
資本主義社会に異議を唱える、不器用な男の敗北感や無価値感を感じさせる歌詞ですね~。まさにレオンみたいな男の歌ですよ~(TOT)
歌手であるスティングはイングランド出身であり、「Englishman in New York」では資本主義の権化みたいなNYを巧みにディスってます。アメリカの「金こそ正義」みたいな価値観にうんざりしてたんでしょうね(^^;)
またゲイリーオールドマンのクスリをキメる演技も有名で、あらゆる作品にオマージュされるほどのインパクトであり、この作品がどれだけそれ以降の映像作品に影響を与えているか見えてくるので楽しいですよ。
ナタリーポートマンの類を見ない美少女っぷりだけでも見る価値は十分あります。
今回の記事で「レオン」が面白そうだなと思ったら是非チェックしてみたくださいね~。
サクッと見るならAmazonでの視聴がおすすめ。
何回でも見れる作品なので、レオンだけはブルーレイ、DVDもおすすめです。
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大人気の「チェンソーマン」二期まで待てない方は原作を一気読みしましょう~!
全13巻まとめて買うと5,472のところ、3,286Ptで買えるようです!
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ではでは、ナノムーンでした~!