私は小さい、何がって身長が小さい
んで心も弱い。すぐに人の意見に影響されたり、言いたいこと言えなかったりする。
だから、強くなろうと思った。
もう大人だし、結婚もしてないし、守ってくれる人もいない。いま、経済的に助けてくれる親が死んだら餓死するかもしれない。
がんばって仕事したし、自分の意見をせめて言語化出来るようにと日記をつけたり、ブログ書いたり。勉強もいっぱいした。
んで病気になって、仕事辞めて、お金もなくなって、それでも惨めな生活はしたく無いから、家の中は綺麗して、身なりだけは気をつけて、勉強も続けて、誰も信用できないからあらゆる事は一人で出来るようになった。
もうね、若くないし毎日へとへと。
でも、なーんにも出来なかった、田舎娘は都会で一人で生きれる強き女に育ちました。
小さきものは、小さきままで生きれるのかも
今日は珍しく電車が混んでて、入口付近に人が密集していた為、人を掻き分けて降りようとしました。
その時、私よりも小柄な女性が人の間をすり抜けて、凄いスピードで飛び出して来ました。
焦って人を掻き分ける私と、その女性が接触した瞬間、その人は跳ね飛ばされて一瞬ヨロけ、すぐに体勢を立て直して俊敏に車両を駆け下りて行きました。
スケーターかよ!
私もね、まあまあ小柄なんですけど、そんな私に跳ね飛ばされるってどんだけ華奢やねん。
妖精かよ!
妖精のくせにどんだけ強いねん、と怖くもなりました。本来弱いはずの生き物がおもったより強いと異様に見えるんですよ。
あんなに小さくて華奢なのに、本当は色んな人に助けてもらえるぐらい弱いのに、あの人は自分で生きて行く力を身につけたんだなと思いました。
ま、それも、人生。
そして、ふと思いました。
もし小さくて弱いままで、人から助けてもらえる人生なら、どうしたんだろう?
頼れる人もいなくて、生きて行くために、損しない為に強くなって、孤独に生きているなら、どうすれば良かったんだろう。
それは、損することだよ。
自分の質を受け入れて本当の人生を生きるには、か弱い自分でいれば良い。そうすれば必ず助けてくれる人が現れる。それは弱さゆえに味わう損を受け入れること。
たまに聞こえる、真の心の声。
損しない為に強くなったのに、損を受け入れて自分でいれば、そのままの自分で生きられるなんて、なんか切なくなった。
確かに、がめつく懸命に生きる妖精のことを助けてくれる人は少ないと思った。だってあんなやつ助けたく無いもん。一人で出来るだろ、頑張れよ、って見捨てたくなる。
でも弱々しく、弱いがための損を受け入れている妖精がいたら思わず助けたくなる、そういうのは一理あるよね、と思ったのでした。
儚さもまた力か。