公開日: 2004年12月18日 (日本)
監督: スティーヴン・スピルバーグ
言葉の分からない空港で足止めされた男。1ヶ月目―仕事をみつけ、2ヶ月目―友人を作り、3ヶ月目―恋に落ちた。そして9ヶ月目―ニューヨークに来た理由が明かされる…。
ずーと気になっていた映画でございますが(ネタバレ)
実話を元にしてるからか、全然ドラマティックじゃないです。映画にする意味あった?世界まる見えみたいなドキュメンタリー番組のワンコーナーを無理やり引き伸ばして映画にした感じでした。
主役のトム・ハンクスは、英語をまともに喋れない治安が不安定な外国人の役。自国のクーデターが原因でパスポートが無効になり、空港から出られない!さあどうしよう!というのが物語の始まり。
彼は自分の持っているガイドブックと同じ出版社から出ている英語版ガイドブックを購入し、毎日テレビニュースを見ながら英語をマスター。人間やれば出来る!
手持ちのお金がほとんど無いので、空港内のカート集めで小銭を稼ぎ、念願のハンバーガーゲット!両替できなかったのかな?それとも文無しでNYで来たのか?アホな。
空港で働くうちに、空港内のお店の人やスタッフと仲良くなる。空港のお偉いさんからは疎まれる存在に。
美人CAと仲良くなり、かなーり良い感じになるも彼女は不倫している彼を忘れられず、結局元彼のもとに戻る。ビミョー、映画なんやからハッピーエンドでええやんか。
そして物語最大の謎、彼が大事に持ち歩いてるナッツの缶。彼はここにはJAZが入っているという、実は彼の父親が生前に集めていた大好きなJAZ演奏者のサインが詰め込まれていたのだ。そして彼の父が集めきれなかった最後の一人のサインを求めてNYに来たってのがこの映画のミソでございました。
何やかんやで自国の情勢が一時的に改善し、無事にNYに入国できた主人公は最後のサインを手に入れ、タクシーの中で切ない表情を浮かべながらもホッとして終わり。
それで終わりかい!こっちが切ないわ!
これ映画館で見てたらめっちゃ文句言うやつやん!
ちなみに実話の方の彼は
元イラン人の彼は、イギリスに留学中にイラン国王へのデモ活動に参加した為に国外退去となり国籍の無い状態になってしまったそうです。その後ヨーロッパをたらい回しにされ(入国拒否の為)、フランスのシャルル・ド・ゴール空港に16年間住み続けたそうな。
この辺の物語は、佐藤健寿さんのサイトX51.ORGにて詳しく紹介されてます。こっちのが面白いよ。