最近、「こんな人生は本当に嫌だ!変えたい!」っていう強い衝動が湧き起こることがあった。なんてない日常で、居心地の悪い時間を過ごしている時だった。
この延長線上のこれからを考えるのが本当に嫌で、とにかくもうウンザリしたのだ。
それから家に帰って、「許さないといけないな」とふと思った。
いままでの全ての想いを断ち切ろうと思った。
今まで起こった全ての嫌なこと、腹立たしいこと、恨み辛み、大嫌いな人たち、私を傷つけて苦しめた一人一人への想いが黒くて重い怨念となって私の方向性をねじ曲げている感じがしたのだ。
それらは私の一部であり、感情の大部分であった。
それらは時に印象的で刺激的であり、離れがたいものだった。
でも、それらは私を幸せにはしてくれない。
「忘れるな、憎いだろ?悔しいだろ?悲しいだろ?」と語りかけてきて、なにもかも黒く歪めていく。
そんな、それらとの付き合いが心底嫌になったのだ。
だから離れようと思った。
それらとの関係解除のキーは「許し」だと理解した。
大嫌いな人を許し、手放していく、恨みを許し、癒していく。
過去の憎しみが上がってきても力を抜いて、受け止めない。
許したから。
感情に身を任せず、意図的に緩める。
それが許しの極意「初級」。