移ろいゆくもの
初志貫徹の美学を捨て去って、
合理的かつ論理的な思考を脇に置いといて、
心はうつろいゆくものと諦めて、
自分のことも、他人のことも何もわからないと諦めた。
正しい、間違っているのジャッジを覆してみる。
自分の思い込みという催眠から抜け出してみる。
眠そうな顔の正体
子供の頃から眠そうな顔だとよく言われていた。そんなに眠くないのに眠そうだと怒られさえした。そういう顔なんだから仕方ないだろうと半ギレでもあった。
その症状は中学生の頃がピークで、ある日鏡を見て身支度をしていたら、母親から「あんた!鏡で見てる顔はええ顔しとるけど、普段の顔は全然ちがうよ!」と言われたことがある。つまり、鏡ではキメ顔してるけど、普段は全然イケてないって意味。わりかしマジで傷ついた。
大人になってからも、「酔っ払ってるみたい」とか「キッチンドリンカーぽい」などと言われることもあって、結構傷ついていた。
この本を読んでいると、なぜ自分がそんなことを言われていたのか理解できた。
今風にいうと、母からの呪いとか、アダルトチルドレンとかいうらしいが、
つまりは、ダブルバインドの暗示により混乱から催眠状態に陥って、的確な思考能力を奪われていたようです。
ダブルバインドは、それに取りつかれた人に混乱と不安を生じさせるだろう
思考能力が育っていない幼少期にダブルバインドを入れられると混乱し、思考がストップしてしまいます。そうすることでいとも簡単に支配し、言いなりすることができるのです。これが一種の催眠状態。
支配してから、ある種の「教え」を入れ込むと洗脳となるんでしょうね。
このダブルバイドの催眠状態に陥ると、同じことループしてもんもんと考え続けたり、妄想と戦うことになります。そうなると脳内からアドレナリン、エンドルフィンなどの対ストレス物質が放出され、本当に酔っ払うという仕組み。
つまり、眠そうな顔の正体は、酒には溺れちゃいないが、脳内麻薬にはどっぷりハマっていたってワケ。恐ろしすぎる…!!!!!!!
昔のヤ○ザが借金まみれの女性をシャ○中にして風俗で働かせるなんて話を聞いたことがありましたが、世間にはそれと同じことをやってる人間が普通にいるんですね。自覚もなしに。(そこがヤーさんよりタチ悪い…)
ダブルバイドを使う人間に対して
ダブルバインドはその言葉を知っているだけで見破ることができるので、これ以上は掛けられなくなります。なので、この物語については終わりなのかな。
本当にいろんな人が普通に使っています。
前半に母親から言われた「鏡で見てる顔はええ顔しとるけど、普段の顔は全然ちがうよ!」もダブルバインドです。「鏡で見ると可愛いが、本当は可愛くない。」という暗示です。
そういう意味を込めているって理解すれば暗示にはならないけれど、理解せずに無意識の領域に入れてしまうと「私は(鏡で見ると)可愛い」「(本当は)可愛くない」となり、自分では「可愛い」と思っているけど、同時に「本当は可愛くない」という思い込みとぶつかって混乱し、ぼやーんとなってしまうのですね。言語エラーとか、なんかプログラミングみたいw
恋愛における執着も催眠状態なのかもね
恋愛初期は愛してる大好きと言っていたのに、突然連絡が途絶えたり、もう別れようと言われると混乱して催眠状態に陥っていたのかも。
「あんなに好きだって言ってたのに…」なんて真面目な私は最初の言葉だけを真実として、心変わりした相手の言動をエラーとして捉えていた。
人の心はうつろいゆくもの、初志貫徹なんて無理な話で、そういうこともある。
「好きだけど、付き合えない」なんていうのはダブルバインドクソ野郎ですよ。
そんな内容がかかれた本がこちら!
無意識さんの力で無敵に生きる ―思い込みを捨て、自由自在の人生を手に入れる方法―
- 作者: 大嶋信頼
- 出版社/メーカー: 青山ライフ出版
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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催眠というと怪しげだけど、人間は意識の力「思い込み」によって既に催眠状態にあるという内容の本です。超個人的見解ですが「真の目覚め」マトリックスの世界をカウンセリングの分野で解説してるみたいな感じかなあ。
他者に入れられた暗示や自分で決めた自己暗示を解いていくと本当の自分が現れる。
それはリミットレスな無意識の世界なんだって話。