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感覚をつかむ、みがく Selpit!

本・映画のレビュー・自分が感じたことを書く日記

ジョジョの奇妙な冒険 第6部[ストーンオーシャン]

アニメ・漫画

 6部がジョジョシリーズ完結編って知らなかったんだけど!

 刑務所系の映画とか漫画って精神的グロが多いので嫌厭していたけど、読んじゃった。SBRジョジョリオンが完全なパラレルワールドっていうのは理解してたけど、まさか、これにて本編完結になるとは思ってなかったのでびっくりし過ぎた。承太郎さん死亡とか、ラストの展開やら衝撃的過ぎて、整理できかねるだけど。

 

見解が分かれるラストシーンは、延長世界の後、パラレルワールドに移行したってことでまとまった。

まとめとか見返すと、よく分からん人がよく分からん持論出してきて、混乱するのでよく纏まった他人の考察を見ながら、漫画を読み返して自分なりに整理してみた。

 

  1. プッチ神父のスタンド「メイドインヘブンの完成体」により時が加速しはじめる。

  2. 加速した時間を自由に動けるプッチは無双化し、承太郎、アナスイエルメェス姉さんは殺害される。

  3. 徐倫は承太郎達のおかげで一命を取り止め、イルカに掴まりエンポリオと逃走するが、逃げきれないと観念し、プッチ神父と決着をつける為に離脱。エンポリオに希望を託す。後に両腕をふき飛ばされる描写があり、死亡したと推定される。

  4. 加速した時間の中で、その時点で死亡していなかった生命体は、無限のスピードに巻き込まれて、超高速で人生を体験した模様。生き延びたエンポリオもこの時間の加速に巻き込まれる。

  5. 世界は無限のスピードまで加速し、どの程度まで宇宙を巻き込んでいるか分からないが、太陽系、又は天の川銀河レベルの星々が一旦終焉するまで加速を続ける。

  6. その後も無限スピードは進み、新しく宇宙から太陽系のような星が誕生し、人類が生まれ、元の地球と全く同じ運命をそのままなぞるように同じ人間が生活している世界が出来上がる。
    この新世界がプッチの神父の望んだ「天国」であり、彼のスタンド能力によって、決まり切った運命をなぞるだけの完全に閉ざされたループ世界。
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    (まどか的存在に昇華するプッチ神父

     

  8. 時の加速に巻き込まれた命達は自動的に「ループ世界」に転送されており、一度終焉した世界の自分と全く同じ運命をなぞって生きることになる。(行動の選択による、違う可能性の派生が無い、ただ一つの世界)

  9. 「ループ天国」は、ほぼ完成したが、プッチ神父の正体を知る唯一の存在であるエンポリオを逃した運命」を改変する為、徐倫が刑務所を脱獄する運命」の日にちより前に、プッチ神父により一旦加速が止められる。
    この時点までは、一度終焉した元の世界からの時間的延長線上にあるとする。

  10. エンポリオ含む加速された魂は、2周めの世界の肉体に転送されているようだが、最初に加速が止まった時点では全員裸になっている。
    (考察:今まで体験したとされる経験は、精神だけが加速するの中で体験していた事で、肉体レベルに落ち着いたのはこの時点が始めてだからと思われる。)

  11. 転送されたエンポリオは、徐倫と承太郎が初めて面会するシーンに出くわすが、二人は服装や髪型は似ているものの、違う精神を持っていることに気づき絶望する。(エンポリオ自身は転送前と同じ記憶を持って同じような肉体に転送されているのに、死んだ二人の精神は転送されていないので、辻褄合わせの為の代役が誕生している。)

  12. その後、エンポリオプッチ神父によって追い詰められるが、超運命的な采配によって勝利する。(勝ち方は、SPECのニノマエ編とほぼ同じ。)

  13. プッチ神父の断末魔「加速する前に私が死んだら、人類の運命が変わってしまうぞ!」の通り、彼の死後ループされた世界の輪が崩壊し、この時点より固定された世界が終わり、元の世界で生き続けたはずのプッチが2周目の世界で存在しなくなったので、パラレルワールド(新しい派生)が出来上がる。

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プッチ神父死亡。
シーンが変わって、一匹の蟻が世界の輪から弾き飛ばされ、新しい大地で三びきの蟻と出会う。これはエンポリオの運命を比喩した表現。

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▲また突然シーンが切り替わり、何故かバスを乗り過ごすエンポリオ。(バスに乗ろうとしてる理由は不明)
蟻と同じように別次元に弾き飛ばされてきたと読む方が素直だが、ループがほどけた世界の延長線上で、プッチ神父殺害後に刑務所を逃げ出して来たのかもしれない。どちらにしろ、プッチが存在なくなった時点で派生した並行世界には変わりない。

 その後、同じくバスを逃して悪態を付く女性と出会うが、何とその女性はエルメェスと瓜二つ!そして、途方に暮れる二人に車乗りのカップルが話しかける。

そのカップルが、アナスイ徐倫にそっくりであることにまたまた衝撃を受けるエンポリオ

だが、二人の雰囲気はどことなく違うし、名前も違う(アナキスとアイリンと名乗る)、けれどエンポリオに上着を貸す為に服を脱いだアイリンに徐倫の肉体の印であった星形のあざを見つけて大きな衝撃と確信を得るエンポリオ

プッチ神父よりもさらに大きな力が回す「運命の輪」がある。

「出会うべき人と出会う運命」を確信したエンポリオは、彼女達が元の世界の徐倫ではないことを受け入れた上で、もう一度「出会い直せた奇跡」に感動しながら自分の変わらない名を告げる。

「ぼくの名前はエンポリオです。」

その後、ウェザーリポートぽいヒッチハイカーと出会い、
物語は終了。

 

絶望的だったプッチ神父の「運命を支配する」スタンド能力。しかしこの子は、「その運命を書き換える運命」だったのかもしれない。


▼説明はできないけど、何故か運命を知っている少年エンポリオ
初めて出てきた時から謎めいていたけれど、エンポリオだけ元の世界を二周していないか、という疑問すら出てくる。

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感想:運命だ、運命!

この作品には、プッチ神父よりもさらに大きな力が回す「運命の輪」があった。それは荒木先生すらも飲み込んだとか何とか作者のコメント欄に書いてあった。「描かざるを得ない状況なり絵があった」と。

結局最後まで徐倫達が死んだ事実は覆らなかったし、元の世界はあっけなく終わってしまった。個人的には無敵の承太郎が負けたのが何より悔しい。でもあの世界で負けるのは運命であり、プッチ神父による絶望のループが断ち切られることも、さらに大きな力による運命だったのでしょう。

プッチ消滅により世界が変わってしまっても、また仲間が出会う運命は変わらずあり、更に、それぞれが大切な人と過ごす運命に書き換えられたのがラストシーン。

物悲しいけど、ハッピーエンドだったのかなと思う。

一方、仗助やジョルノは?

仗助達も加速した時点で死んでなければ、ループ世界に転送されてきてただろうし、加速が終わった時点で何故か裸になってたんじゃないでしょうか。

(しかし、ループ世界ではジョセフは存在しても承太郎は代役なので、エジプト編や吉良編の決定事項だけはそのままに、配役は微妙に改変されたかも。ジョルノに至っては、DIO父親であることは変わらないから影響なしかな。)

しかし彼らはプッチ神父の能力など知る由もないので、転送されてきた事に気付かず、または違和感を感じながらも、加速世界で体験したループ運命をなぞるしか出来なかったと思われる。

4周ぐらいしたらジョルノ辺りは気づいたかもしれないけど、「ループ世界」が完成していたらプッチ神父への対抗策は無かったはず。

ループ完成前にエンポリオが運命の輪を断ち切ったので、仗助達も本来歩むはずの運命の輪に戻れたんじゃないかと思います。元の世界とは名前や職業が微妙に違うかもしれないけど、彼らもまた出会うべき人に出会い、別れ、「本来の運命」を生きていくのでしょう。

仗助は本来の承太郎でなく、承太郎の魂を持つ「誰か」と出会っているはず。