読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感覚をつかむ、みがく Selpit!

本・映画のレビュー・自分が感じたことを書く日記

孤独がきみを強くする 岡本 太郎

本のレビュー ハート感覚

 今日読んだ本、すごくパワフルな一冊でした。

孤独がきみを強くする

孤独がきみを強くする

 

手元にないので、覚えている一節を適当に書き起こします。

生きていることは、寂しいことだ。
だからといって、寂しい寂しいとイジイジしているのは幼稚。
孤独だからこそ、面白いじゃないかやってやろう!と思える。

憎しみのない純粋な怒りは美しい。

その他にも、孤独とは何かを岡本太郎の強い言葉でシンプルに綴られています。
彼が本当に一人孤独に死んでいった芸術家ならこの言葉はただの強がりと感じたかもしれない。しかし岡本氏の有名な母親との逸話から、彼がとても愛情深く人を愛する人だと知っているから、この本には深い意味と説得力がある。 

 この本は、孤独の使い方を書いた本でした。
人と同じように生きられない人のための本。

合わせられなくていい、みんなと仲良くできなくて良い、

自分らしく、本当の自分で生きていけ、そうすることで嫌われることもある。ちゃんと生きるっていることは、損得考えずにおもいっきりやってみること。

ずっと誰かに言われたかった言葉が、たくさん詰まった一冊でした。

 

私を苦しめてきた「孤独」は悪いっていう風潮

私は、アニメ「サマーウォーズ」に出てきた一節が大嫌いなんです。

「人は、ひとりで生きちゃいけない、ひとりでいてはいけない。」

この言葉は、おばあちゃんが家族に残した教えであり、家族に馴染もうとしない侘助を想っての願いでもあったのだけど、子供の頃からずっと孤独だった自分にとって、「社会不適合者のレッテル」を他人が勝手に押し付けてきたように感じました。


一人でいてはいけない?
好きで孤独な生き方をしているわけじゃないんだけど。
群れたくても群れられない人はどうすればいいの?
自分はいけない人間ですか?
自分は情けなくて惨めな存在なんですか?
ダメなやつですか?
孤独な人間は誰にも認められませんか?


こんな言葉がずっと心の中を無尽に埋め尽くして、離してくれませんでした。
だから、この映画は大好きだけど、このシーンは大嫌いでした。そうしてるウチにすげームカついてきて、DVDは捨てちゃいました。


最近読んだ本にもありました。
「孤独を選んではいけない、孤独いると人は魔女になる」と。

たくさん良いこと書いてあるのに、孤独を否定するこの一節があるだけで、私はその作品が大嫌いになりました。

 

本当に孤独を否定しているのは誰?

今日、岡本太郎の「孤独がきみを強くする」を読んで、そんな自分をまるっと全肯定してもらえた気がしたのです。
自分は間違えてなかった、だれにも認められなくても、ダメなやつのレッテルを貼られても、自分らしく生きているだけで良かったのだと、自分を肯定できたのです。

今まで孤独な自分を一番否定していたのは、自分自身だったのです。

 

かつて、クラスで孤立してしまった10歳の私は思いました。

一人でいる人間は寂しいやつだ。
誰にも愛されない弱い存在だ。
そんな奴には多数のような力はない。
弱い弱い存在だ。だからダメなんだ。
自分は価値のない人間で、力もなく、ダメな存在なんだ。
生きていたくない、消えてしまいたい。


小さな心に刻み込まれた傷は深く、大人になっても消えることなく「思い込み」として無意識を支配していました。

どうして一人でいてはいけないの?
自分はいけない人間ですか?
自分は情けなくて惨めな存在なんですか?
ダメなやつですか?
孤独な人間は誰にも認められませんか?


私はずっと世界に答えを探していたけど、
自分が世界に問う疑問は、魂が自分に問いていることだったんですね。

そして、私はやっと答えを見つけたんです。

一人とか、リア充とかどうでもいい。そんなことより、
創り上げられた社会の空気に自分が抑圧されていることが我慢ならない。

世間に流されている人間をダサいとバカにしているくせに、そんな空気に萎縮している自分はもっとダサくて大嫌い。

その厚い思い込みの層をぶち破ってやりたい。
そう思って、一人で好きなことをして休日をエンジョイしてみたら、色んな答えが世界から返ってきました。

自分がどうして孤独でいるのか、本当はどうしたいのか、本当の孤独の意味。
岡本太郎の本もその一つです。

 私の狭くて暗い世界は、ようやく夜が明けたのかもしれません。